ケーブルテレビ最大手のジュピターテレコム(JCOM)は11日、営業車を使ったライドシェア(相乗り)の記者向け体験会を都内で開いた。複数の営業員が1台の車に相乗りし、効率的な経路で訪問営業する。現在まで約8000回の乗車実験をしており、3年以内に全営業車の半数をライドシェアに移行する。
同社は地域密着の訪問営業が強みで、全国に約4500台の営業車両を持つ。従来は営業員が1人1台の車両を運転していたが、7月からは一部地域で、複数が大型車両に相乗りする実証実験を始めた。専属ドライバーが運転し、営業員の負担を減らす狙いもある。
体験会では乗車用スマホアプリ「SWATBiz」を開き、乗車したい場所と訪問先、人数を入力する。人工知能(AI)で最短到着時間が表示され、10秒以内には乗るべき車両が着く時間も表示された。